時間を区切る曖昧な葉脈の幕(膜)
Atmosphere 脇坂 真祈子展 が
2023年11月12日(日)~18日(土)11:00~18:00(最終日15:00まで)に開催予定です。
葉脈を針と糸でつなぎあわせて透き通る膜のような軽やかな作品を制作している脇坂真祈子。
川島テキスタイルスクールにて染織を学び、在校中より葉脈を縫い合わせた造形作品を制作しています。
作品のテーマは「弱いものの中にある強さ」「見えないけれど確実に存在するもの」「曖昧な境界線」です。
透けたレースのような葉脈は儚く見えますが、その脈は生きるエネルギーを運ぶ道です。
制作において、一枚一枚個性のある葉の反り具合、硬さ、厚さを見極め、どのように作品に作用させるか決めていきます。
近年は葉脈をそのまま使わずハサミで任意の形に切り抜いて用いています。葉を切ることによって線と面のコントラストが生まれ、美しいシルエットや影が現れます。
今展では、
夜から朝に移り変わる時間を表現したインスタレーションと、
夕方から夜に移り変わる時間を表現したリバーシブルの3連作をメインに展示します。
夜とも朝とも言えない、または夕とも夜とも言えない曖昧な“時”の空気感に身を置くと、現実世界から瞬間的に逃避して、その場が自分ひとりの癒しの空間となる時があります。
葉脈の透けたレースのようなテクスチャーで、時間を区切る曖昧な幕(膜)を表現いたします。
葉脈の可愛く可憐なサンキャッチャー、色とりどりの45個の小作品もお楽しみください。