京都紅葉シーズン知恩院の書の月影
紅葉シーズンですね。
先日訪れた京都北山では池の水面に映るイチョウや
初めて見るメタセコイアの紅葉の黄変は鮮やかでした。
夜は昨年より企画を伺っていた東山の知恩院の茶室で書家・上田普さんのインスタレーションを拝見してきました。
テーマは<月影>
なぜ月影になったかというと夜間拝観のみという事も一つ。
薄暗いライティングにモノトーンの静謐な世界。
墨の滴る重厚さと跳ね飛ぶ軽やかさの対比と黒と白のバランスが空間に上手く展示されて、とても美しかったです。
そして障子に動く影絵のように歌が映し出されていました。
書く時の筆と紙が擦れる音がBGM。
誰が書いてるの?と一瞬ぎょっとする人もおられましたが((笑))
遊び心を忘れないユニーク展示も魅力の一つでした。
ちょうどこの日はテーマに重なったかのような皆既月食も目にでき厳かな気持ちになりました。
ブルーにライトアップされた国宝知恩院三門の階段は縄をつかみながら昇るほど急でしたが、上からは京都市内が見渡せました。
帰り際に再度振り返ると三門の左上にも部分月食の月影が色づいていました。