「食の劇場」フェリシモの「Sincro」
神戸の新スポット・新港町にあるフェリシモ本社に隣接する1階のワイナリー、その2階に「食の劇場」というコンセプトのレストラン「Sincro」が来年2023年1月オープンします。
そのプレオープンということで限定60名のお招きがありました。一日20名程度の完全予約制で本番と同じスタイルでの3日間。
さまざまな演者(料理人)がここを舞台に食のパフォーマンスを繰り広げることになっています。
「3か月ごとに料理人に変わって食のパフォーマンスをされる!」と伺い驚きました!なので料理の種類は限定せず、さまざまなお料理を提供されます。
また食材の各生産者に敬意を込めたインタビュー動画を各テーブルでタブレットで流して紹介されています。
まるで企画作品展を開催するようなギャラリーとアーティストの関係に似ているような、、、?!
飲食で前例のない運営形式は想像するに容易なことではないと思います。
だからこそ素晴らしい画期的な挑戦を決断されたフェリシモ矢崎社長は凄い!と感じています。
杮落としの料理人は様々な銘店で修行され、人気店を営み活躍している中東篤志さん、酒井研野さん、崎楓真さんの若い料理人三名です。
想像していたよりはるかに、素材を活かした手の込んだお料理の10品を堪能させて頂きました。
私が一番印象に残ったお料理は「柚子の白あえ射込み」。柚子の皮を丁寧に甘露煮した中に干し柿や苺、クコの実など7種類の具材を白あえにした餡を入れ、皮とは思えないほどなめらかな柚子の実のように丸く仕上げた一品。
白あえに酸味や甘味などが絶妙!初めての食感と心躍る力作に再度乾杯しました!
ペアリングのお飲み物も特にノンアルコールが他店ではみない珍しいものでマリアージュがバッチリでした。
日本料理の新しい可能性に挑戦する貴重なグループパフォーマンスを体感させて頂きました。
またお隣に座られた外国からのお客さまとはお仕事だけでなくプライベートな話にも花が咲いたり、私が20代の頃を知る方と数十年ぶりに再会したり、思いがけないご縁をフェリシモさんから頂いたようで、楽しい年末のひと時に感謝でした。