霞んだ風景ごしの記憶の余韻
斉藤真人個展が3月21日(火)~26日(日)まで開催中です。
会期中のお天気は小雨が続きそうな感じです。
でもこれが今展にはピッタリのシチュエーションなのです。
窓ガラスに雨が流れ落ちたり、靄の中でそのぼんやりした景色越しに浮かぶ様々な想いが重なる風景。
「あなたは何を感じ余韻に浸りますか?」
そう問いかけて、受け止めてくれるような絵画です。
どの絵も心に寄り添ってくれる優しさく綺麗な色彩が要所要所に施され、目を凝らすと見え隠れする謎の文字など、、、ジッと見つめ発見する驚きと喜びが感じられます。
ギャラリーの特色を活かして、
光空間には、空や水を感じる寒色系の作品群
夕日や朝日など光の温かみを感じる暖色系の作品群。
そして闇空間に入ると、全く違う黒ベースとなるクールな静寂を感じる空間。
黑の重さや暗さというよりは爽やかささえ感じるのは、作品のイメージを大切に制作された音楽の効果が世界観を広げてくれていました。
最終日にはシンガーソングライターのmoeca*さんがが歌詞を添えて歌ってくれました。
また違った風景が見えてきて「曖昧な記憶」から呼び起こされる切なさや喜び・悲しみ、様々にたどって頂いていました。
新旧30点の絵画作品と雨をBGMにいれた音楽が空間を優しく包み、春の訪れを楽しんで頂ける作品展でした。