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Cosmos2025コンペティション結果報告

Cosmos2025大盛況の中、終了致しました。

 

お客様も作家達も目をキラキラ輝かせてお話するエネルギーが充満して活気に溢れていました。

来場者からは

「選りすぐりの作家さん達の素晴らしい作品の数々、、、え?こんなアートが世の中にあったの?

想像もしなかった発想力の素晴らしかった事。眼福でした。そしてオーナーさんから創作過程や画材についての詳しいお話も興味深かったです。現代アートの新しい息吹を感じるとても貴重な体験でした。」

など感想も沢山頂きました。

作家からも「私にとって人生が変わるきっかけになるような展覧会でした。」と

レベルの高さに皆さまが頭を悩ませて清き一票を投じて下さり、記して下さったコメントに涙した作家もいました。

 

 

今展の各自の作品のコンセプトをご紹介します。

赤木秀明(絵画) 【Being and Time】


自分の築き上げてきた「時間(じんせい)」とは何か。「過去」・「現在」・「未来」は本当に存在するのか。この果てしなく広がり続けているという「宇宙」とは一体何なのか…。不確かな世界の中で、確かに存在する「たった1つの生命」が、今日もまた生きていく様子を描いた作品である。

 

 

杉原直美(ファイバーアート)【宇宙との対峙】


燃えている。 それは、生命の輝きなのか? それとも刹那な光なのか? 青く凛と輝く地球。赤く燦燦と燃ゆる太陽。 それは、つづく未来なのか? 真摯に向き合わなければならない時。

 

 

池田愛花里(絵画) 【絡みつく恨み】


腐ったうどんの世界の中で蛸が必死にもがいています。長い腕と麺が絡み合い、動けば動くほど他の物質や生き物と離れられなくなっていきます。過去の恨みや辛さから抜け出したくても抜け出せない、そんな感情を表現した作品です。 自分が生きていると様々な感情やしがらみが行動を制限しがちです が、そんな中でも生まれてくるポジティブな感情に目を向けられたらもっと素敵な世界になるのではないかと思いながら制作しまし た。

 

 

南部楓(陶芸) 【コランバインに寵愛を】


「自身や他者の“不完全さ”への愛」を表現した作品。 色とりどりの欠片を身に纏っている動物が愛してやまないのは 「愚か」という花言葉を持つ植物。 まるで完璧でない、欲や欠陥だらけで失敗を重ねる生命を肯定し たい。 それを人類は「許し」「自己愛」「依存」等と形容する。

 

 

宗行里々子(絵画)【野原】


宇宙の中に地球が在って、地球の中に私がいるので、私の感じる「宇宙」は上空にある。 謎に満ちた空間というより、親とか実家のような、身近な根源です。 私の中にあるもの。親近感もあるし、神秘的なもの。なので今回、いつも以上に自分の奥の方を観察し、静かで、でも蠢いていて、万物があるような、 心の風景を描きました。

 

 

木下晃希(絵画)【KOKI ZOO~思い出~】


この作品は 2023 年9月松坂屋上野店での初個展で展示した作品を中心に描きあげました。30 点の作品は完売したので、思い出に残したく思い、母からのリクエストです。晃希の作品の特徴は、無欲無心迷いのない線からうまれる動物たちの表情です。描きたいものを自由にありのままに。アール・ブリュットの枠を超えて、素晴らしい作家さんと競演できるのを楽しみにしています。

 

 

野口健(漆)【L.S.C.U. #10】


考えれば考えるほど、宇宙の壮⼤な⼤きさに時間や 空間などの概念に思考が追いついていかない。 我々が地球に存在するのは、数々の偶然が重なった、まさに奇跡的な事だと感じている。広すぎる宇宙の中には、まだ⾒ぬ星や⽣命や世界が存在しているのだろう。 そういった事を考えながら、宇宙にある暗闇、重⼒ 、歪みなどからイメージをし、漆の技法を組み合わせ作品を制作した。

 

 

葛本康彰(彫刻) 【彼方の端】


本作は[approach]と題した発泡スチロールを溶かすことで成形するシリーズの作品です。発泡スチロールは有機溶剤に触れるとジワジワと溶けてゆく性質を持ちます。このシリーズでは直方体のフレームの上に板状の発泡スチロールを置き、刷毛で有機溶剤を塗布して溶かすことで、氷柱や鍾乳石が成長するように網目の器状のフォルムが形成されます。制作のさなかに、溶けた発泡スチロールが地球に“接近する”様子から[approach]と名付けています。

 

 

河上真琴(ロートアイアン) 【流れに乗るひと】


ビックバンから現在に至るまで輝くこの世界という一つながりの「流れ」、その一部として生きる事。

 

 

ロクサナ ナラムジ(絵画)【スターシードの夢】


スターシードは星の子供であり、星屑と神聖な光から生まれます。「スターシードの夢」は、スターシードが地球上で達成する別の使命を選択する瞬間を表しています。私たちの多くはスターシードになることができます。これは私たちの精神的な成長にも関係しており、人生という旅の中で自分を見失わず、使命を完遂するためには、常に神に導かれる心の声に耳を傾けることを学ぶ必要があります。

 

 

吉田ショウヘイ(金工)

【のぞくかぎあな】
(朧気に、たたずむ扉はとおくて ポッケまさぐりのぞくかぎあな)どうしても思い出したい記憶は、きっと誰しも持っていると思います。鍵と鍵穴があれば、その記憶の扉を開けることができると思う。
【おもいのとびら】
(温もりを辿ってあなたの手を握る 冷たいドアノブ、おもいのとびら)扉を開けてしまったら、もう引き返せない。温もりも冷たさも、同じところにいるものだ。

 

 

良奈ちはる(絵画)【A Little Star】


粒子が一箇所に集まって“薄い膜”が出来たとき、新しい命が誕生する。命の終わりを迎えると“薄い膜”は破れ粒子は再び宇宙へと還っていく。人も植物も惑星も、全てのものは粒子からできている。高知産楮 100%の額を“薄い膜”に見立てその中に新たな生命誕生にむけて集まる粒子を描くことで命の循環を表現した。

 

 

三原航大(立体)【voyager】


旅人は孤独の旅の中、数々の思いを刻み、積荷を増やしながらも広い宙を漂い進み続ける。

 

 

西村怜奈(立体)【ほしからほしをみる】


星は遠くから見ると一つなのに、人間は国や文化、宗教で分かれ幸せにもなれば不幸にもなる。俯瞰した時に見た星の小ささ星の上に立っている時の広大さ。ちょっと見方を変えた時に気づく自分の小ささ。小さくて広い星の中に住む人間の生活や、目に見えない存在(私の中では宇宙人)の静かな中に生活を感じる作品を制作した。

 

 

北浦真保(陶芸)【コメットのイヌ】


空の彼方の、どこか見えない星で生きるイヌは、出会うことのない、他の星の友達を想像し、楽しく駆け回っています。この作品は、宇宙犬として知られる「ライカ」をモチーフにしています。1957 年、ソビエト連邦は宇宙実験のために宇宙船スプートニク 2 号にライカを乗せて宇宙へ放ちます。この実験でライカが帰還することはありませんでした。今でも苦しみのない世界で生きていて欲しい、会えぬ人々への祈りをライカに重ね、制作しました

 

 

400人のお客様の80%の投票率の結果は、、、、♬

グランプリ 赤木秀明(油彩)  今秋11月にSagaで個展予定です。

 

第2位 良奈ちはる(絵画)

第3位 葛本康彰(彫刻)

第4位 南部楓(陶芸)

第5位 木下晃希(絵画)

 

そして来年のミントイベント招待作家の候補者は今回は3名です。

杉原直美(ファイバーアート)、木下晃希(絵画) 、三原航大(立体)

 

他作家の作品も本当に素晴らしく、初めて出会う異ジャンルの作家同士がリスペクトし合う作品や人柄に、ハグし合うほどの仲良しになり温かい雰囲気に包まれた展覧会でした。

ギャラリーが埋まってしまうほど沢山のご来場、本当に有難うございました。

アートの正田朝美 拝

 

 

展覧会の様子は動画でもご覧頂けますので、是非ご視聴くださいませ。