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巳のごとく変化を遂げる15人のCosmos

Cosmos2025  – 宇宙と生命と人類  が

2025年1月18(土)~1月26日(日)11:00~18:00(最終日16:00まで・会期中無休)に開催予定です。

 

 

昨年、一昨年に引き続き同じ不変的なテーマでもあり、大好評な新年初のSaga企画展です。

宇宙ステーションにも一般人が行けるようになり、スターリンク衛星など宇宙産業や開発の活性化が益々増えて関心も高まっています。人間という奇妙な動物と、私たちの体を構成する物質はかつて宇宙を作り上げた物質です。宇宙を生み出した宇宙の一部として存在しています。全宇宙には地球とそこに住む無数の生命と、そして私たちの心を含んでいます。

その宇宙をテーマに15名のSaga推薦の精鋭な作家達が表現した作品展です。。

展示作品と一緒に掲示される各自の作品コンセプトが本当に面白い!!

今展のテーマに対しての作家達の思考の深さとユニークさに「なるほど~!」と感心します。皆様も実際に作品と見比べながら読まれるとワクワクして頂けると思います。

Cosmos展も3回目になりますが、Sagaで展示するのは初めての11人を含め、気合を入れた新作揃いです。

今展もきっと来場者の心を鷲掴みする作品展になることでしょう。

来場者からの人気投票の<オーディエンス賞>受賞作家には賞金とSagaでの個展開催の権利が進呈されます。

皆さまのご来場と推薦票をお待ちしております。

 

 

展示作家達のステートメントをご紹介します。

※ギリギリまで新作を制作中で全ての画像が展示作品ではありません。

 

 

赤木秀明(絵画)

私は近年、「ヒトリの現代人の人生」を主題とし、油絵を制作しています。テクノロジーが発達した現代だからこそ、決して動くことのない古典的な「絵画」を通して、自分の思いを、自分の身体で表現したいと考えています。鑑賞者によって物語が変わる壮大でドラマチックな世界観を追求しています。

 

 

杉原直美(ファイバーアート)

私の作品は、染め・絞りなどの日本の伝統技法を駆使し、布、フェルトを用いたカタチの<襲ね>、色の<襲ね> 、技法の<襲ね>で構成している。 <襲ね>ることは、日本的な思考に基づくものであり、私自身の美の根源を見つめ直す手段でもある。 独自性のある造形と自然の力が創り出す変幻万化な無限∞のカタチ(生命)。その中に自身の内面を投影する。 そこから生まれるものは、周囲の空気を躍動させ、光を放ち、私を高揚させる。芸術とは何か を問う自己に光と闇を見出すものでもあり、つづく未来があると信じている。

 

 

池田愛花里(絵画)

死から腐敗へと変化する命を油彩作品として表現しています。私にとって腐敗を描くことは、感情を可視化する手段です。腐敗という現象を通し、無力感を抱きながらも希望を求める自己の内面世界を描いています。腐りゆく様子を不浄のものとして捉えるのではなく、目を背けたくなるような醜さの中にある光を見つけ、怒りや悲しみに隠れる望みを描きたいと考えています。

 

 

南部楓(陶芸)

私が美しいと感じ、惹かれてやまない”人間の持つ複雑で甚だしく言葉にならない感情”と、 “自然が創出した動物の姿形”を複合した作品を制作しています。 人間ひとりひとりに物語があるように、陶の作品一体一体にも同様に存在し、 彼らは人間と同じように鑑賞者と影響し合い、意思疎通し感情を共有します。

 

 

宗行里々子(絵画)

自分の中心の、まじり気のない光を描いています。何を考えてるとか、何かを誰かに伝えたいとか、そういった表現ではなくもっと削ぎ落とした、だれにでも通ずるような命そのもの。それを探求し、表現しています。

 

 

木下晃希(絵画)

幼少の頃から好きな動物や鳥の写真を見て絵を描いてきた。目に入る写真の情報を、まるでプログラミングされたかの様にペンに伝え、下書きせず一筆で一気に描き上げていく。その迷いのない線はとても力強く的確で、動物たちの表情を生き生きと描写していく。

 

 

野口健(漆)

漆、⿇布、綿紐を主な素材として使⽤し、伝統的な脱乾漆技法を⽤いて作品を制作してきました。 紐を巻くということで、形の中に流れやうねりを⽣み出し、そこに漆を塗 り重ねることによって独⾃の表情が⽣まれます。 ⼀本⼀本⼿作業で仕上げるということで、⼿の痕跡や時間の積層をそこに 刻んでゆく。 古くから受け継がれてきた技法や素材の魅⼒を感じつつ、新 しい表現の可能性を探求しながら制作をしています。

 

 

葛本康彰(彫刻)

私にとって作品制作は「人間と自然の関わり」のひとつの在り方であり、“自分”と“自然”との間に接点を生み出す行為だと考えています。作品制作においては“人間の行為” “自然の現象” “素材の特性”の三者の関わりによって素材が独特のフォルムやパターンを獲得するような独自の手法を考案しています。“人間”と“自然”の二項対立的な関係ではなく、そこに“素材”を加えたうえでの三者間での釣り合いを探るようなイメージで制作を行っています。制作の過程で素材が獲得する独特のフォルムやパターンは、私たち人間には見ることのできない、力の流れや世界の秩序の在り様なのかもしれません。

 

 

河上真琴(ロートアイアン)

場所や気持ちに影響を与え続けるものとして、「流れ」と「ゆらぎ」をたっぷり含んだ心地良い形を作りたいと思っています。

 

 

Roxana Naramzi(絵画)

アートには人生を変える力があると考えています。絵を描こうと思ったその瞬間に、自分の気持ちを確かめ、直感で色を選びます。鮮やかな色は私を自然に近づけ、創造的な内なる自分とつながるのに役立ちます。「アートで世界をもっと美しくしよう。」私の作品を通して、世界中の人々が人生にもっと喜び、幸せ、そして光を感じられるようにしたいと思っています。

 

 

吉田ショウヘイ(金工)

夢や詩など儚いものをテーマに、金属工芸の技法を用いて作品制作をしています。トゲのない、温もりのある表現を目指しています。

 

 

良奈ちはる(絵画)

幼少期から感情を模様で表現してきた。自らの心に浮かぶ模様で自然や動物、時の移ろいを表現し、作品をみてくださる方と共有しようと試みている。幾重にも色鉛筆を塗り重ねて複雑な色を作り出したり、描いた模様の上に螺鈿を施したりと様々な表現方法で制作に取り組む。 2024年、国産原料のみに拘った和紙の魅力を知り、高知県いの町にある鹿敷製紙株式会社を訪れ、土佐楮100%の額を制作。その土地で生産された原料に拘った、丁寧な物作りをされる和紙職人さんを広める応援の一助となりたい。

 

 

三原航大(立体)

ガラスは、一見壊れやすく、透明で儚い存在だと思われることが多いが外部からの衝撃を受けない限り永久に残り続ける素材としての側面がある。 私は時間の経過とともに風化してしまうその時々の自身の思いや記憶を永久に残り続けるガラス素材に閉じ込めることで作品とすることは、ただの作品制作という枠を超えた自分の人生における備忘録を残すようなものなのではないかと考えている。或いは自身の思いや記憶がこれから先どうか消えないようにと願い続ける私の祈りの形とも言えるのだろうか。

 

 

西村怜奈(立体)

モノにも魂が宿る。 建物や電車が、感情を持って私たちを見ていたら。 人間の社会が変わり、建物が壊されたり、今までと違う用途に使用された時、人間をどう見るのだろうか? 人間が作り出す敷地や街、県、国などの境目はモノ同士にはあるのだろうか? 人間同士は仲違いしていても、お家同士は友達だったりするかも。 私の見た風景や感じた気持ちを、モノたちの気持ちに置き換えて、作品を制作している。

 

 

北浦真保(陶芸)

死を予感させる命の揺らめきや危うさ、生きる強さをコンセプトに制作してます。