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真夏に冷ややかなーあやしい絵展

以前より楽しみにしていた「あやしい絵展」

 

 

様々な怪しい女性の絵を一挙に一堂に観ることができました。

以前より作風が好きなピアズリーや小村雪岱を含め

 

上村松園の<花がたみ>

 

 

松園がこの絵を描くために岩倉の精神病院を取材された話を聞いた時は松園のリサーチ力の凄さに感心しましたが、絵とは裏腹に結末がハッピーエンドのストーリーとは意外でした〜。

 

 

また初めておめもじした橘小夢の作品の数々も新発見で注目した作家です。

 

 

 

 

その展覧会の中でも福富太郎コレクションは素晴らしかった!

 

 

実際に目の当たりした鏑木清方の妖魚には圧倒されました。清らかな美人画のイメージの鏑木でしたが、魔性の眼差しは女の私でも「ぞくっ」とするような妖艶な絵を立体的な金屏風に仕立てたことも驚きでした。

美しいけど、毎日見ていると取り憑かれそう!それをずっと見つめる福富の眼を想像すると、さすが<キャバレー王>の蒐集品!と納得しました。

 

 

大阪城を見渡せる博物館で開催されている今展の看板の淀君。

 

 

秀吉も彼女の魔性に翻弄されたのかもしれませんね。

 

泉鏡花の本の題材にした作品を含め、夏にはちょっと背筋を冷たくなって時期的にもナイスな展覧会でした。