身体や心の流れに寄り添う陶芸
心音の刻み 徳竹秀美 と 奥田美紀 展 が
2022年11月17日(木)~22日(火) 11:00~19:00(最終日15:00まで) 開催予定です。
陶芸家、徳竹秀美・奥田美紀の二人展です。
土に刻々と乗り移る私たちの心音。
私たちの鼓動と土の粒子がシンクロしカタチをなしていきます。
その流れを大切にする。決して答えがあるわけではありません。
でも、植物の根が生命の流れに沿って系をなすように、私たちも自らの身体や心の流れに寄り添ってみました。
徳竹秀美の陶芸は
瀬戸とオーストラリアで陶芸を学び、愛知県に工房を構える現在も、中国やアメリカなどで滞在制作をしています。その作風は多種多様な技術や文化、体験を重ねて変化を続けてきました。その中で最も大きい要素の一つは、オーストラリアで初めて目の当たりにした、大地や植物などの独自の自然で、現在の手びねり成形の造形作品に大きく影響しています。
手捻り技法を使うことにより複雑な造形を制作でき、自然の中には何一つ同じ物は見つけられないと言う概念を持って作成しています。
奥田美紀の陶芸とは
人体のいろいろな部位をモチーフにして、ふっと思った面白いことや不思議なこと、命について考えたことなどをテーマに作品を作っています。人体をモチーフにしたきっかけは、もれなく自分にあるものにもかかわらず、意志では操れないことで生かされている気がすることや、心情に左右されたりすることでした。例えば、緊張したら心臓がドキドキしたり、お腹が痛くなったり、手が震えたり。そういった心情が脳からあらゆる部位に指令をだし、反応することに面白さを感じています。そして、日本では人体の部位を使ってたくさんのことわざがあります。それをヒントにしたりします。
今回の展覧会では、心臓を中心に、耳、舌、口、歯などの様々な部位の作品を展示します。ちょっと気持ち悪いような可愛いような作品を楽しんでいただければ幸いです。
歩んできた道も、生き方も、制作する姿勢も違っている二人が出会い、お互いの心音を作品というカタチにしていく作品展です。
器類・オブジェ・花器などを展示致します。